ミライ先生の日直日誌

~Ms.Mirai's Day Duty Journal~

日本の教科書は薄く、欧米の教科書は厚い。

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 皆さんご存知ないかもしれませんが、日本の学校の教科書は薄いです。だって一冊の厚さが1cm未満なんですよ?ずっと日本で育った方は「そんなの当たり前じゃないか」と思うかもしれません。でも世界的に見ても日本の教科書は薄いです。だってアメリカやヨーロッパでは厚さ5cm以上の教科書が当たり前なんですよ?百科事典なみの大きさでフルカラーです!(百科事典ほど中の紙は良質ではありませんが。)しかも日本の教科書より面積も体積も大きくて重い!

https://www.alphatextbooks.com/services-10-domestic-canadian

www.mirai-sensei.com

 私が書いているポケモン小説で「教科書の257ページからだ」というセリフがありますが、誤植ではありません。北米の教科書は600ページくらいあるのが普通です。日本の教科書は一冊100ページくらいありますね。

 

 写真を見れば厚さはわかりますよね?実際に見て手で持つとその大きさと重さに驚くと思います。欧米の教科書はありとあらゆる授業内容に対応できるよう、幅広い内容と問題の解き方が書かれています。さらに学習指導要領がないため、日本のように3年ごとに教科書を変えたりしません。それどころか30年以上同じ教科書を使い続けるのが普通です。驚くことに教科書は学校の所有物で、夏休み以外は生徒にずっとレンタルされている状態です。だから10年、30年、50年と使われ続けています。ある意味エコですね。中には古すぎて臭う教科書も……。

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 日本に帰国して英語の教師になろうと思い、初めて日本の中学英語の教科書を見たとき私は戸惑いました。「なにこれ……?文法の説明がほとんどない。私帰国子女だよ?文法が苦手なのに!これじゃあどうやって教えればいいかわからないよ!」けっきょく教科書を買って、塾のバイトで参考書を使いながら教えたらなんとかなりました。でもあのときの衝撃は忘れられません。「なんで教科書は必要最低限のことしか書かれてないの?生徒も困るじゃない!」

 

 海外に住んでいたとき、当時小学生だった私に父は言いました。

「欧米の教科書は分厚くて重い。なぜなら説明が詳しく載っているから生徒がそれを読めば問題が解けるようにできている。だから仮に先生の教え方が下手でも大丈夫だ。」

 様々な理由はありますが、父が述べた理由のそのうちの一つでしょう。他に理由がないかネットで探してみました。

76871734.at.webry.info

jp.chibicode.com

 内容をまとめてみると……

 

アメリカでは日本と違って州と学区の教育委員会が教科書の選択権するため、出版社は各学校に対応できるよう教科書で幅広い内容を取り扱っている。

・欧米では学習指導要領がないため、学校の先生が必要と思った内容だけを教えることができる。教科書の内容の全てを教える必要はない。

アメリカの教科書はいわゆる日本の[教科書+参考書]のような構成になっているため分厚い。

・日本では教え方は教師の技量に任せているため、教科書には必要最低限なことしか書かれてない。

・日本では生徒が教師より賢くならないように、教科書には必要最低限なことしか書かれてない。

・欧米の出版社はどんな人が教師になっても授業ができるような教科書を作った。

 

 なお、日本と違ってアメリカやカナダでは教師の給料は低いです。小学校では担任の先生がいますが、公立のハイスクール(中高一貫校)では担任制ではありません。必要な時に問題児に対してのみ生徒指導をします。日本では幼稚園、小学校、中学、高校でも担任の教師がいるため、生徒指導が行き届いている印象があります。正直に言うと日本の学校と教師のほうが生徒の面倒見が良いです。部活の顧問・指導もしていますから……。

 

 教科書の話に戻りますが、よく考えたら日本って不思議な国なんですよ。アメリカやカナダの本屋では学校の授業科目の参考書なんてほとんど見かけなかったのに、日本の本屋では当たり前のように大量にあります。あまりにも多すぎてどれを買えばいいかわからないですよね。他サイトでは「日本の出版社は参考書で儲けている」という感想も……。日本では人の能力を筆記試験で測れる数字・資格が好まれる傾向がまだ強いです。受験や就職活動が典型的な例です。

 

 日本の教科書はもっと内容を充実させ、欧米の教科書は内容を分散して軽くするべきだと思います。欧米は基本の1冊の教科書に副教材を数冊つければ軽くなって生徒の肉体的・精神的負担が減ります。

 

結論:日本の教科書はもっと厚く、欧米の教科書はもっと薄くするべし。

 

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